
あえての壁付けキッチン
「壁付けキッチンは格好悪い」そう思っていませんか?じつは対面キッチンより機能としては合理的なのです。
合理性を捨てずに、見た目を成立させた実例を、実際に立って確認してみてください。
MODEL HOUSE
香川県モデルハウス(国分寺)は、株式会社石川組が2022年に建てた香川県高松市のモデルハウスです。UA値0.23・C値0.19。

体験してわかること

「壁付けキッチンは格好悪い」そう思っていませんか?じつは対面キッチンより機能としては合理的なのです。
合理性を捨てずに、見た目を成立させた実例を、実際に立って確認してみてください。

一般的な軒の出は800mm未満です。
対してこの家は1500mm。
夏の日射をどこまで遮り、冬の日差しをどこまで入れるか。
数字で聞くより、下に立ったほうがわかります。

モデルハウスでは、全期間にわたって温湿度データを測定しています。
ホームページに載せているのは一部ですが、全室・全期間の実測を、この家ではそのままお見せします。
「いちばん寒かった日の脱衣所は何℃だったか」まで遡れます。
数値で見る性能
香川県モデルハウスは、石川組がいまお客様に提供している標準仕様のベースになったモデルハウスです。
ここでは、2025年に実際に計測した温湿度データから注目すべき数値をご紹介します。
全居室11室・8,760時間分の実測に基づく数字です。
全室20℃以上の時間割合
快適な温度が保たれる家。ほとんどいつでも全室20℃以上でした。18℃を下回ったのは年間1時間だけでした。
外気0℃の朝の全室最低
外気0℃の日(1月31日)でも全室最低は21.1℃でした。
外気39.6℃の時のリビング
外気39.6℃のピーク時(8月2日15時)のリビングでも22.9℃という涼しい室内温度でした。
部屋間の温度差
家の中のどこにいてもほぼ同じ快適な温度です。部屋間の温度差の中央値は1.7℃でした。
実測で見る香川の気候
香川は瀬戸内の温暖なイメージが強い土地ですが、じつは夏は日射が厳しくしっかり暑くなります。一方で冬には内陸部を中心に氷点下まで冷え込む朝があります。「雨が少なく穏やか」という印象とは裏腹に、夏の暑さと冬の底冷えの両方に備える必要がある土地です。実測データからは、外気39.6℃のピーク時(8月2日15時)のリビングでも22.9℃だったことがわかります。高断熱・高気密に加えて、軒を1500mmまで伸ばしたことも、長方形の間取りも、香川で快適に暮らすための答えです。


この家で試したこと
石川組が壁付けキッチンを勧めるのには理由があります。配管をまっすぐ引けること。居室の広さを最大限に活かせること。部屋の中央に配管が来ないので、将来の間取り変更を邪魔しないこと。100年住み続く家を考えたとき、いちばん合理的な選択でした。
レンジフードはあえて角に配置。この家では2階リビングダイニングの角がいちばん効率よく居室の空気を集められるからです。内気循環型のレンジフードが、整えた温度と湿度を外に捨てずに、調理の煙や油を効率よく処理します。
「対面キッチンっぽさ」を諦めたくないという声に応え、背面に造作カウンターを設けて対面キッチンのように使える形にしました。

ダクトは、できるだけ曲げたくありません。曲げると熱損失が大きくなってしまうから、できる限りまっすぐ、最大限に伸ばしたい。
すべての居室にダクトを届かせながら、曲げを最小にできる形はひとつしかありませんでした。長方形です。この家の間取りが長方形なのは、デザインの好みではありません。空気の通り道から逆算した結果です。
そして、ダクトには届く距離の限界があります。間取りが空調に強く縛られるということも、この家ではっきりしました。この学びが、次の兵庫県モデルハウスで「ドアを閉める部屋がある階にだけダクト空調を使う」という考え方につながります。
※石川組の標準は、壁かけエアコンを共用部に最小限配置する設計です。ダクト空調は、扉を閉めて暮らしたい方にオプションでご提案している方式で、この家はその実例です。

ドイツの思想を日本の気候で確かめた原点
空調室から3階へ冷気を送りきれなかった
千里山モデルハウスを見るダクト空調の適用範囲が見えた
現在のベースモデル
ドアを閉める部屋がある階にだけダクト空調を使う
西宮モデルハウスを見るこの家は、音の聴こえ方も設計に組み込んでいます。音響用の配線は、床下に開口を設けて自由に通せるようにしました。
音の聴こえ方を決めているのは、実は機材だけではありません。耳に直接届く音より、壁や天井に反射して届く音のほうが多い。だから、反射する面次第で、同じ音源でも聴こえ方が変わります。
この家では、壁と屋根の形状と材質に配慮しています。湿度も、音の聴こえ方に影響します。石川組の家は湿度が安定しているため、季節による聴こえ方の変化が小さい家です。

住宅金融支援機構の調査(【フラット35】住宅仕様実態調査報告・令和5年度)では、軒の出が800mm未満の住宅が全体の8割超を占めています。対してこの家の軒は1500mm。一般的な軒の、およそ2倍です。
軒は、深くすればするほど良いわけではありません。材料と施工の手間が増えるぶん、コストがかかり、風で煽られやすくなるぶん、補強も必要になります。
そのデメリットがありながら石川組がこの家で1500mmまで伸ばしたのは、狙いがあったからです。高松市では、夏の南中高度がおよそ79°、冬至はおよそ32°。1500mmの深い軒なら、夏の高い日射はしっかり遮り、冬の低い日射は室内の奥まで届きます。陽の角度が変わるぶん、軒の効き方が変わる。その計算の上で出した数字です。

スペック

C値・断熱等級・耐震等級——数字で見る家づくりを、まずは資料で。
もっと知りたくなったら、モデルハウスへ。ご相談だけでも構いません。
石川組のつくる家
石川組は、香川・大阪・兵庫でウェルネストホームの加盟店として高気密・高断熱の木造住宅を手がける工務店です。
「性能を数値で語る」の方針で、温湿度・気密・電気代・空気質の実測データを公開しています。
2014年から4棟のモデルハウスで試行錯誤を重ね、その結果をいまの標準仕様に反映してきました。