
西日が入る部屋の温度
2階の西側に大きな窓があります。
外付けブラインドはありません。
夏の夕方、日が差し込んでいる状態の室温を、その場で感じていただけます。
MODEL HOUSE
兵庫県モデルハウスは、株式会社石川組が2023年に建てた兵庫県西宮市のモデルハウスです。UA値0.23・C値0.19。

体験してわかること

2階の西側に大きな窓があります。
外付けブラインドはありません。
夏の夕方、日が差し込んでいる状態の室温を、その場で感じていただけます。

家自体が発電量と室内環境を見ながら、家電・給湯・蓄電池を自動制御しています。
家がどう判断して動いているか、管理画面と実際の動きをご覧いただけます。
「今日は晴れているからお湯を沸かそう」という判断を、住む人ではなく家がしています。

この家では個室のある1階にダクト空調を、開けたまま使う2階リビングには壁かけエアコンを配置しています。
部屋の用途による最適な空調を追い求めた結論を、ここで体感してください。
数値で見る性能
兵庫県モデルハウスは、香川県モデルハウスで完成した躯体性能に、自動制御を組み合わせて検証した一棟です。
ここでは、2025年に実際に計測した温湿度データから注目すべき数値をご紹介します。
玄関・納戸・実験用の開口処理室を含む9室で測定した、年間を通じた実測に基づく数字です。
冬の湿度は中央値44%。一方で、湿度30%未満の時間が年間378時間あったことも、そのまま公開しています。
全期間・全室のデータは、見学時にすべてご覧いただけます。
全室20℃以上の時間割合
快適な温度が保たれる家。ほとんどいつでも全室20℃以上でした。18℃を下回ったのは年間10時間だけでした。
部屋間の温度差
自動制御を組み合わせて、部屋間の温度差は中央値で2.4℃にとどまっています。
湿度40%以上の時間割合
一年を通じて、湿度が安定しています。年間のうち91.8%の時間、湿度40%以上を保っていました。
冬の湿度
暖房を使う冬でも、乾燥しにくい家。空気が乾きやすい12〜2月も、湿度は中央値で44%でした。
この家で試したこと
ここは、条件の厳しい敷地です。
狭小地で、西日が入り、隣家との視線を考えると、南に大きな窓は取れません。
条件が悪いなら、条件のいい土地でモデルハウスを建てればいい。
しかし石川組はそうせず、この敷地をそのまま実験場にしました。
西日を外で遮る設備を、あえて付けない。
そのうえで、躯体の性能と自動制御だけで室内環境をどこまで保てるか。それを確かめるための家です。
土地は狭く、斜線制限で屋根が小さくなり、太陽光パネルは2.5kWしか載せられませんでした。
隣家との視線を考えると、南に大きな窓は取れません。
西側は道路に面していて、西日を遮るものがありません。
逆に言えば、遮りたい条件がそろった敷地。
だからこそ、この条件のある立地を、そのまま性能検証の舞台にしています。

この家の躯体性能は、香川県モデルハウス(石川組の標準仕様のベースになった一棟)でほぼ完成していました。兵庫県モデルハウスで試したのは、その上にHEMSによる自動制御を組み合わせたときに何が起きるかです。
太陽光は2.5kW。大きく載せられる構造ではありません。
屋根の条件で太陽光を大きく載せられない家でも、つくった電気の使い方で買う電気を抑える。その考え方を試している家です。

窓の配置は、敷地の制約から決まりました。
隣家との視線を避けるため南に窓を設けず、代わりに西側の道路面に大きな窓を取っています。
西日がまともに入る配置を、あえて選んでいます。
外付けブラインドを付けない、この選択が、この家の実験の核心です。
西側は道路に面していて、西日を遮るものがありません。
遮光設備に頼らず、躯体の性能と自動制御だけで室温を保てるか、それを試しました。
その結果、2024年8月・外気35℃の日も、リビングは25℃でした(2階リビングの壁かけエアコンを自動制御で運転した状態)。
遮光設備に頼らないという選択が、実際に成立することを示した家です。

2階をリビングにしたのは、構造上の理由です。
1階は壁量を多く取れるので構造が強くなりますが、そのぶん大きな空間はつくりにくい。2階なら壁量を減らせるので、大空間がつくれます。
1階に強さを集めて、2階で開放感を取る、という考え方です。
扉を閉めて使う個室の多い階にはダクト空調、開けたまま使う階には壁かけエアコン——この家は、その使い分けの実例です。石川組の標準は、壁かけエアコンを共用部に最小限配置する設計です。扉を閉めて暮らしたい方には、部屋ごとに制御できるダクト空調をオプションでご提案しています。

スペック
土地は、選べないことがあります。狭い、日当たりが悪い、隣家が近い——好条件がそろった土地は、そう多くありません。
だから、この家で問うたのは立地そのものではなく、「制約のある土地で、それでも快適に暮らせるのか」でした。
西日を遮らずに過ごした夏、階ごとに使い分けた空調、2.5kWの太陽光でも自動制御で電力を抑える——ひとつひとつの答えを、この家で積み重ねてきました。土地の条件がどうであれ、石川組はこれからも粘り強く解決策を探していきます。

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もっと知りたくなったら、モデルハウスへ。ご相談だけでも構いません。
石川組のつくる家
石川組は、香川・大阪・兵庫でウェルネストホームの加盟店として高気密・高断熱の木造住宅を手がける工務店です。
「性能を数値で語る」の方針で、温湿度・気密・電気代・空気質の実測データを公開しています。
2014年から4棟のモデルハウスで試行錯誤を重ね、その結果をいまの標準仕様に反映してきました。
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