標準仕様

床

削って再生できるオーク挽き板・床の総厚175mm。

床は、家族の素肌が一年じゅう触れる唯一の部材です。 そして床下は、シロアリと湿気という「家の二大敵」の主戦場でもある。 見えているオークの板と、その下に隠れた下地と断熱。合わせて175mm——このページは床の全断面を説明します。

陽の光が差し込むヨーロッパ産オークの床

仕様

「床」へのこだわり

仕上げ材

ヨーロッパ産オーク挽き板(総厚14mm)

表面材はヨーロッパ産オーク(学名 Quercus robur)。オークの表面材の下に、木目の向きを変えた中間層と裏面材を重ねた3層構造の挽き板(総厚14mm)で、無垢板より反りや隙間が出にくく、幅190mmの幅広板が安定します。硬く水に強い樹種で、傷が気になったら表面を削って再生できる厚みがあります。挽き板について詳しく見る

構成

総厚175mmの床構造

ネオマフォーム100mm、ポリスチレンフォーム25mmの二重で断熱性を確保しています。合板、挽き板フローリング14mm(表面材オーク+中間層+裏面材)を合わせた床の厚みは175mmです。
総厚175mmの床構造

主断熱

ネオマフォーム100mm

床を支える横架材「大引(おおびき)」の間に充填する主断熱にはネオマフォーム100mmを用いた二重断熱構造です。ネオマフォームはフェノール樹脂を素材とする高性能断熱材で、熱伝導率0.020W/(m・K)の高性能断熱材です。

上部断熱

押出法ポリスチレンフォーム25mm

主断熱に加え、上部断熱には押出法ポリスチレンフォーム25mmを使用。押出法ポリスチレンフォームは独立気泡の発泡体で吸水率が極めて低く、水分による膨潤や変形がほとんどありません。圧縮強度も高く、床のように荷重がかかる場所でも断熱性能を長期間維持します。

オイル仕上げ

溶剤もVOCも含まない自然素材ベースのオイル

表面材はドイツ・フランケン地方のMEFO FLOOR社の工房で、天然オイル仕上げをして出荷されます。ベルギーの塗料メーカー Rubio Monocoat(ルビオ モノコート)の亜麻仁油ベースのオイルで仕上げられています。溶剤・VOCを含まない塗料です(塗料メーカー公表値)。

工法

床下断熱+床下通気

床下が外気に触れて乾くため、シロアリが好む「安定した温湿度の暗所」を作りにくい工法です。基礎パッキンで全周を通気し、万一の水害時も床下が乾きやすい構造です。床下断熱について詳しく見る

なぜ、挽き板なのか。

すべての選択に、根拠があります。

01

削って再生できる挽き板

表面材の厚みが、床の寿命を決める

床材の寿命は「表面材の厚み」で決まります。 安価なシート貼りの表面は約0.2mm——傷ついたら張り替えるしかない。 石川組の採用する挽き板は、表面のオークを削って再生できる厚みがあり、新品同様に戻すことができます。

削って再生できる挽き板

浅いキズでも下地が露出する

キズがついたら表面を削って再生できる

シート貼りの床とオーク挽き板の表面材を比較した断面図
一般的なシート貼りフローリング

削り直しができず、傷んだら張り替えるしかない

オーク挽き板

キズがついたら削って新品同様に。直しながら長く使える。

なぜ、無垢ではないのか

理由は2つあります。 ひとつは温湿度による伸縮の少なさ。木目の向きを変えて重ねた3層構造は、無垢板よりもかなり寸法変化を抑え、反りや隙間が出にくい床です。 もうひとつはオークの使い方。無垢板は厚さ15〜20mmが一般ですが、挽き板は表面の数mmだけをオークにし、その下を価格の安い樹種の材で支えます。 同じ量のオークから、数倍の面積の床が取れる——「伐る量を減らす」ことは、認証の有無にかかわらず、私たちが確かめられる事実です。

同じ量のオークから、何倍の床が取れるか

成長の早い樹種を中間層に
木目の向きを表面材と直交させて重ねる

オーク板と3層挽き板の構造比較
無垢のオーク板

厚さ15〜20mmの全部がオーク
オークの使用量は挽き板の数倍

石川組の床(3層挽き板)

表面材だけがオーク
木目を交差させるので反りや隙間が出にくい

02

ヨーロッパ産オークと、合法性を確かめる仕組み

木材の合法性を、仕入れごとに確かめる仕組み

表面材のオークはヨーロッパ産(学名 Quercus robur)。 床材メーカーのMEFO FLOOR社は、EU木材規制(EUTR)の適用事業者としてドイツ連邦農業食糧庁(BLE)に登録され、ドイツ木材業界団体(GD-Holz)のデューデリジェンス・システムで、仕入れごとに木材の合法性を確認しています。

仕上げは、ドイツ・フランケン地方の工房で

板は1枚ずつ、ブラッシング・オイル塗布・24時間の乾燥・検品を経て、ドイツから日本へ出荷されます。 量産ラインの床ではなく、色と質感を指定して仕上げてもらう床です。

ヨーロッパ産オークの床を採用したリビング

03

溶剤もVOCも含まない、オイル仕上げ

床は、家の中でいちばん広い「塗装面」です。

表面は、ベルギーの塗料メーカー Rubio Monocoat(ルビオ モノコート)の亜麻仁油ベースのオイルで仕上げられています。 溶剤・VOC(揮発性有機化合物)を含まず(メーカー公表値 0%)、全成分が公開されている塗料で、第三者機関Eurofinsの室内空気に関する認証「Indoor Air Comfort Gold」を取得しています。 ウレタン塗装のように表面を樹脂の膜で覆わないため、傷は部分的に補修でき、削って再生する時も塗膜を剥がす工程がいりません。 家全体の空気の実測(ホルムアルデヒド 0.002〜0.003ppm・2019年1月 観音寺市)は「性能:換気」でご覧いただけます。

天然オイル仕上げのオーク床
換気性能について詳しく見る

04

床下断熱+基礎パッキンによる床下通気

シロアリが棲みにくい環境を、構造でつくる

基礎断熱は床下を室内側に取り込む工法で、断熱的には合理的ですが、シロアリが好む「安定した温湿度の暗所」を作りやすい構造でもあります。 床下断熱+通気なら床下は外気に触れて乾き、シロアリの棲みにくい環境になる。 万一の水害時も、床下が乾きやすい構造です。 防蟻を薬剤だけに頼らない——柱(緑の柱)との二段構えです。

床下断熱でシロアリのすみかを作らない

床下断熱では床下を外気に通じさせ、基礎断熱では床下を断熱層の内側に取り込む構造の比較
床下断熱

床下は外気に触れて乾き、シロアリの棲みにくい環境

基礎断熱

シロアリが好む「安定した温湿度の暗所」を作りやすい

現場のこだわり

一般的な床下断熱と石川組の床下断熱。柱の形に断熱材をくり抜き、壁まで隙間なく充填する比較図一般的な床下断熱石川組の床下断熱

01

床下の断熱材は「柱の形」にくり抜いて敷き詰める

大引の間にネオマフォームを隙間なく充填し、土台まわりの熱橋(熱の抜け道)を断熱材の被せと押出フォームで潰す独自の納まりを実施しています。
基礎パッキン

02

床下は基礎パッキンで全周通気

床下は基礎パッキンで全周通気。 点検口から床下全体を確認できます。

アドバイス

建てる前に知っていただきたい、正直な話です。

天然木の床は色が変わると聞きました。大丈夫ですか?

天然木は日差しで色が育ちます。 均一なシート床のようにはいきません——それを「劣化」と見るか「経年美」と見るかで、床の選択は変わります。

重い物を落として凹んだら、どうなりますか?

硬いオークでも、重い物を落とせば凹みます。 ただし挽き板は、表面を削って再生することができます。

初期コストはシート床より高いですか?

はい、高くなります。ただし挽き板は、表面を削って再生することができます。

高気密高断熱の家は冬に乾燥すると聞きます。木の床は大丈夫ですか?

床材メーカーが推奨する室内環境は、室温18〜24℃・相対湿度45〜60%です。 冬の乾燥期に湿度が下がると、天然木の床は板の継ぎ目にわずかな隙間が出ることがあります。 これは材料の欠陥ではなく、木が湿度に応じて動く性質です。 3層構造の挽き板は無垢板よりこの動きが小さく、石川組の家は熱交換換気で湿度も回収するため、冬でも極端な乾燥になりにくい家です。

調湿性能のページで実測の湿度を見る

床暖房は使えますか?

この床材は温水式床暖房に対応しています(メーカー規定:床表面温度29℃以下、推奨24℃以下)。 ただし石川組の家では、総厚175mmの床(ネオマフォーム100mm+押出法ポリスチレンフォーム25mmの二重断熱)で冬でも素足がひやっとしないため、床暖房を入れる方はほとんどいません。

床暖房のQ&Aを見る

節や、黒く埋めた跡があります。不良品ではありませんか?

不良ではありません。 石川組の床は、木の表情を残す「Markant(マルカント=表情豊か)」というグレードです。 節や縁の節、小さな割れが入り、節の穴や割れは黒いパテで埋められています。 メーカーの規定では、染色された白太(辺材)が5〜10%ほど混じることも許容範囲です。 均一な木目をお望みの方には向きませんので、実物はモデルハウスでご確認ください。

モデルハウスを見る

メンテナンス

床は、家族が毎日素足で触れる部材です。生活傷との付き合い方から、床下の点検まで、正直にお伝えします。

床の生活傷

生活傷

「味」として育ち、気になったら削って再生できます。シート床の「1個→張り替え見積り」とは根本的に違う素材です。

床の日常手入れ

日常のお手入れ

工場でオイル仕上げ済みのため、入居後のワックスがけは不要です。日常は乾拭き、汚れが気になったら固く絞った雑巾で拭いてください。詳しい方法は、お引き渡し時に実物でお伝えします。

床下点検

床下点検

定期点検で通気・乾燥状態を確認します。

層仕様役割
仕上げ材挽き板フローリング 14mm(表面材オーク+中間層+裏面材)削って再生できる木の床
下地合板12mm剛性
上部断熱押出法ポリスチレンフォーム25mm断熱の二重化
構造用合板24mm床剛性(耐震にも寄与)
主断熱ネオマフォーム100mm(大引間充填)高性能フェノール断熱
工法床下断熱+基礎パッキンによる床下通気シロアリ・湿気・水害への構造的備え

この床の裏付け

この床について私たちが言えることは、床材メーカー MEFO FLOOR GmbH & Co. KG(ドイツ)と塗料メーカーが公開している次の書類に基づいています。 原本はメーカーの公開ページ(mefofloor.de のサービスページ)で閲覧できます。

mefofloor.de のサービスページ

製品データシート(2026年5月版)

樹種 Quercus robur/3層構造/グレード Markant/温水式床暖房対応/ホルムアルデヒド放散 0.05ppm未満(試験法 EN 717-1・EU等級 E1)/防火性能 Dfl-s1

EU木材規制(EUTR)遵守宣言(2020年1月)

ドイツ連邦農業食糧庁(BLE)登録・デューデリジェンス・システム

表面仕上げ仕様書

Rubio Monocoat/溶剤・VOCフリー(メーカー公表値)/全成分開示

Rubio Monocoat

Eurofins Indoor Air Comfort Gold 認証資料

施工・お手入れ説明書

推奨室内環境 室温18〜24℃・湿度45〜60%

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もっと知りたくなったら、モデルハウスへ。ご相談だけでも構いません。

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