構成
空調
主役は躯体。壁かけエアコン最小限配置が標準
石川組の空調の話は、逆説から始まります——この家は、エアコンが効きすぎる。断熱等級7×C値0.1台の躯体では、小さなエアコンが強く効く。すると夏に何が起きるか。「寒いから」とエアコンを止める。止めると除湿も止まり、湿度が上がる。高性能住宅の空調設計とは、実は「温度」ではなく「湿度」の設計です。

仕様
「空調」へのこだわり
温度差
家全体が同じ温度
高気密・高断熱の躯体が外気を遮断するため、玄関やお風呂場を含めどの部屋も室温がほとんど変わりません。温度のムラ(温度差)がなくなることで、ヒートショックや熱中症のリスクを軽減します。スタイル
ドアを開ける暮らし方と好相性
空気と温度が家じゅうを巡るように設計されているため、部屋のドアを開けて暮らすスタイルほど効果を実感しやすい仕様です。メンテナンス
交換が容易
壁かけエアコンは市販品のため、交換や部品調達が容易で、費用も抑えられます。初期コスト
設備費を抑えられる
壁かけエアコンは機器代・設置費ともに抑えられる標準的な設備です。断熱・気密といった躯体性能にコストをかける分、空調設備そのものはシンプルに構成しています。オプション
ダクト空調(機械室型)
各部屋にダクトで送風する機械室型の空調を選択することもできます。ドアを閉めた個室の快適さや、湿度コントロールを最優先したい方に向いています。ダクト空調について詳しく見るなぜ、エアコンは最小限なのか。
すべての選択に、根拠があります。
01
主役は躯体。壁かけエアコンは最小限に
外の温度は遮断されるから、空調は「仕上げ」で足りる
高気密・高断熱の躯体が外の熱と冷気を遮断し、家じゅうの温度を一定に保つからこそ、空調は「仕上げ」で足ります。 だから壁かけエアコンを部屋ごとに設置するのではなく、各階に1台を目安に、廊下など人に直接風が当たらない共用空間に設置します。 吹き抜けやスリット階段など、空気が循環するように設計しているため、夏は2階、冬は1階のエアコンで、効率的にフロア全体を空調できます。

02
ダクト空調という選択肢
湿度を最優先するなら、ダクト空調
湿度コントロールの継続性では、機械室型のダクト空調に大きな利点があります。 弱い風量で除湿を「続けられる」ことが、梅雨と夏の空気の質を安定させる——湿度を最優先する方には、私たちはダクト空調をおすすめすることもあります。 ダクト空調は、機械室で整えた空気がダクトを通して各部屋へ届けられるため、部屋のドアを閉めていても快適です。 居室のドアを常に閉めていたい方や、湿度を最優先したい方(楽器・書籍の保管など)におすすめです。 初期コストを優先する場合には、壁かけエアコンを設置+将来用の配管スペースだけ確保という選択も実例があります。
壁かけエアコンとダクト空調の比較
| 壁掛けエアコン 共用部に壁かけエアコンを最小限配置 | ダクト空調 機械室の1台から各室へダクト送風 | |
|---|---|---|
| 初期コスト | 抑えられる | 高くなる |
| 温度 | 家全体へ届く (躯体性能が前提) | 部屋ごとに制御可 |
| 湿度 | 止めると除湿も止まる (運用に依存) | 体に風を当てず除湿を続けられる |
| スタイル | リビング中心・ドアを開けて暮らす | 個室のドアを閉めたい・在宅ワーク |
| メンテナンス | 市販機のため交換が容易・安価 | 機械室で点検・交換がしやすい ダクト清掃費が必要 (1本2〜3万円程度) 空調専用ダクトは外気を通さないため汚れにくい |
現場のこだわり

01
「壊れる前提」で、交換しやすさまで設計する
家庭用エアコンは「間欠運転」を前提に設計されており、その前提での耐久が約10年です。連続運転主体の使い方では、想定より早く傷む可能性があります。壊れる前提で、交換しやすさまで設計するのが私たちの空調計画です。アドバイス
建てる前に知っていただきたい、正直な話です。
暮らし方によって、おすすめの空調設備は変わりますか?
はい、変わります。リビング中心でドアを開けて暮らす場合は、壁かけエアコンだけで十分なことが多いです。個室のドアを閉めたい・在宅ワークや寝室の環境を独立させたい場合、湿度を最優先したい場合(楽器・書籍・アレルギー配慮など)はダクト空調が有利です。
初期コストを抑えたいのですが、将来ダクト空調に変更できますか?
はい。新築時に機械室と将来用の配管スペースを確保しておけば、後からダクト空調に切り替える計画も立てられます(実例があります)。
ダクト空調を選ぶと、追加費用はどのくらいかかりますか?
壁かけエアコンより初期費用が高くなり、機械室のスペースも必要です。運用中はダクト清掃費(1本2〜3万円程度)がかかります。金額は間取りと機器で変わるため、導入前にすべて数字でご説明します。
メンテナンス
空調は、壊れる前提で資金計画に織り込むのが現実的な考え方です。

壁かけエアコン
約10年サイクルでの交換を資金計画に織り込むのがおすすめです。

ダクト空調
本体は機械室で交換します。ダクト清掃の頻度・費用は導入前にすべて数字でご説明します。

夏の運用のコツ
止めない・弱く続けるのがコツです。お引き渡し時の暮らし方サポートでお伝えします。
スペック
湿度の実測を見る(性能|調湿)資料請求・ モデルハウス見学予約
C値・断熱等級・耐震等級——数字で見る家づくりを、まずは資料で。
もっと知りたくなったら、モデルハウスへ。ご相談だけでも構いません。








